青蝶夢 *Ⅱ*

翌日、午後

家中に響き渡る、呼び出し音

ピンポーン

私は走って、ドアを開けた。

ドアの前に立つ貴方は

あなたじゃない・・・

立ち尽くす私に近づき

その腕に、私を
抱き寄せるのは、伊吹・・・

貴方は

その腕で、私を強く抱きしめて

その手で、髪に優しく触れる。

「ヒイロ、行こう」

「どうして・・・?」

貴方は言う。

「ヨシノは
 ここへは来ない
 
 俺がお前を
 連れ去ってやる」