青いシャツを羽織る、芳野は
エレベーターに乗り込む。

その姿は、秘色が

夢で見た姿と同じ。

手には、車のキーを持ち
芳野は、瞳を閉じ
こめかみを押さえる。

「イテェ~
 飲みすぎた」

『俺に、触れるな
 
 触れると、お前を
 
 放したくなくなる』

伊吹の涙

伊吹の後姿

胸が痛い・・・