「ヨシノ
 貴方だけは、ずうっと
 私の傍にいてね」

「ああ
 ずっと、二人で
 一緒にいよう」

見つめる漆黒の瞳に

私が映る。

時は・・・過ぎる・・・

ある晴れた、土曜日。

私は、近所の公園で娘達と
遊んでいる・・・

高く、空に舞い上がったボール
が地面に落ち、跳ね返り
転がって行く。

そのボールを追いかけようと
した五つの娘に、私は言う。

「アイ、公園を出ちゃ駄目よ
 
 ママが行くから
 ハナと一緒に居て」

「ママ、はやく
 アイのボール・・・
 くるまにひかれちゃうよ」

「ハナの手、しっかり
 繋いでて」