ヨシノ・・・

貴方と、この子と私と

三人で歩む未来の為に
私は、過去に逃げ出した
この場所に降り立つ。

息が詰まる世界・・・

義父が、毎日、この場所に
存在するという事実

苦しい・・・

情事を重ねたソファーに
寝室、私の部屋・・・

全てから、逃げ出したい。

逃げたい・・・

座っていたソファーから
立ち上がる、私の手を
貴方が強く握り締めてくれた。

見上げる貴方は、小声で言う。

「俺が居る、大丈夫だ」