青蝶夢 *Ⅱ*

「ほらっ」

貴方は、外した鍵を指に
挟んで左右に揺らす。

その鍵を取ろうとした私の手
をもう一方の手で掴んで
自分の方へと引き寄せる。

清々しい朝の空気

爽やか気分

静かな時・・・

貴方の腕に包まれながら
私は、離れたくないと思った。

「休む・・・?」

「いやっ・・・

 行くわ」

私を抱く手を解く、芳野。

「楽しみは、後に取っとく
 
 ほらっ、手、出して」

私が出した、掌の上に
貴方は鍵を置いた。