青蝶夢 *Ⅱ*

今朝、行きたくないと言った後
貴方は歩き出す。

「あっ・・・」

「どうした?」

立ち止まる、貴方・・・

私は、ある事に気がついた。

「鍵、ないよ
 
 忘れちゃった」

オートロック式のマンション
鍵を忘れた私は、もちろん
中には入れない。

こんな姿で私は、外に
放り出されてしまう・・・

「ヨシノが行っちゃう前に
 気が付いてよかったぁ
 
 部屋に戻れないところ
 だった」

「マジかよ」

貴方は、スーツのポケットから
キーチェーンを取り出して
家の鍵だけを外す。