こんな生活
望んでいたものじゃない。

私は今

とっても悲しい・・・

私は、寝起きでボサボサの
髪を後ろで、一つに束ねて
ゴムで括る。

水玉(ドット)柄のパジャマの
上に、芳野のお気に入りの
パーカーを重ね着して
何も持たずに、家を飛び出した

エレベーターを待っている
時間なんて無い。

私は、全速疾走で階段を
駆け下りる。

踏み外さないように
足元を見つめながら・・・

そして、貴方の姿を探す。

見えた、あそこ・・・

駐車場へ向かう

貴方の後姿が見えた。

足を引き摺る、貴方の姿が
私の瞳に映る。