ここは、病院・・・

私は、いつかのように
白い天井を見つめる。

目を覚ました私を心配そうに
覗き込むのは、伊吹・・・

「ヒイロ、良かったぁ」

貴方は、ホッと
安堵の表情を浮かべた。

「腹痛、治まってる・・・」

「ああ
 ヒイロ、お前
 妊娠2ヶ月らしい」

「赤ちゃん?」

「ああ」

以前の痛みよりも
遥かに痛かった
今回の腹痛、小さな命・・・

「イブキ、赤ちゃんは
 大丈夫なの?」

「ああ、無事だよ」

ベッドに横たわって
ホッとする、私の頭を
伊吹は優しく撫でてくれた。