青蝶夢 *Ⅱ*

私には、ゆっくりと立つ
貴方の背中が見える。

「ヨシノ、怪我は無い?」

「・・・平気だ
 
 ほんと俺・・・
 カッコ、悪りぃ
 
 後は・・・
 宜しくやってよ」

そう言って、出て行く貴方の
後姿を見つめながら、私は
我慢しきれず、涙を流す。

詰まる、貴方の声から
貴方の深い悲しみが
私に伝わる。

大好きな、芳野・・・

ドアは、音を立てて閉まり

貴方は、行ってしまった。

ヨシノ・・・

貴方は、私と一緒になる
覚悟を決めて、ここへ迎えに
来てくれた。

伊吹との関係が崩れても
私を奪う覚悟で・・・