「いや、だって北浦さん泣いてるからさ。」 彼に言われ、手のひらでそっと頬を撫で 初めて自分が泣いていることに気がついた。 ゴシゴシと目を擦ろうとすると 「待って」 と彼の温かい手が 私の手を静止させた。 「擦ったら 瞳が傷つく。 はい、これ使って?」 優しく微笑んだ彼はそっと私にハンカチを握らせてくれた。