サラ。
サラはどんな恋愛をしたのだろう。
本当に王様が本命だったのか。
じゃあなんで他の人の子を
授かったのか。
もしかしてシンデレラの
バッドエンドバージョンとか?
謎が謎を呼ぶ。
その前にサラが私の祖先
だということも怪しいが。


「良い天気だね」

近所のコンビニに昼食を
買いに行った帰り道、
男性のお年寄りに会った。
目が細く、華奢な体で
ベンチに腰掛けていた。

「そうですね」

年寄りで話かけてくる人は
ここの町では普通だ。
私はそのまま通り過ぎようと
すると年寄りが言葉を続けた。