音で満ちたこの世界。

身の回りは物で溢れてる。

感情も渦巻いてる。



人は、それらを形容するために言葉を手に歩き出す。

親の言葉を真似して、知恵がついたら自分で言葉を探して。

それらを装備していざ旅へ。



歩いていると、装備した言葉を改良したくなったりして。

そうやって言葉の進化を目の当たりにした時。

時代の変化を目の当たりにした時。

とにかく反発したくなるのが人の性。

自分の生きていた過去を守りたいのが人の性。




どれが正しいとか、どれが間違ってるとか、そんな言葉が飛び交うけれど。

そんな細かいことは、いいじゃないか?

確かに元の意味は知っておくべきでは、あるけれど。

人と人の間で意思のやり取りができるなら、その場に合った言葉を手に取りたい。




時代とともに、言葉もまた流れていくのだから。

水のように形にとらわれず、言葉もまた多種多様に変化や進化を繰り返す。



言葉は本来意思を伝える物なのだから。

多少不恰好でも、その意思を汲み取ろうではないか。



それが日本人の寛大さでしょう?

そして、こういう表現もあるよと一言もらえるならば。


あたしは、人が育つ気がしてならない。


END