しばらくして 璃空が話し出した。 『先生、そんなに優しくしないで… 私に構わなくていいから… もう大丈夫だから』 そう言うと 璃空は体勢を直し 読んでいた本をカバンに入れ 慌ただしく ハシゴに向かい、降り始めた。 手の中のしおりを 俺は握りしめ 璃空のあとを追った。 …俺は…俺は… 大丈夫と言ったあとの璃空の目 まるでガラスのようで すぐに壊れてしまいそうだった。