冷たい月




その日は
気持ちのいい秋晴れで
俺は柄にもなく
空を見上げ、眺めていた。









その時
ヒラヒラ何かが降ってきた。









本のしおりだ。















周りを見渡した時
タンクに寄りかかりながら読書する
璃空が目に入った。












ハッと息を飲んだ。