冷たい月





驚いたように

テンが振り向いた。



『驚かして悪い!』






『あれ?なんで先生が??』




すごい不思議そうな顔で俺を見た。







『用事があるとかで頼まれて。
で、しかも

いつもの時間より遅くなっちまって…

モップ掛け手伝うな』






『すみません…
じゃあ、半分ずつにしますか?』





『いや
一緒に全部かけないか?』




かなり勇気を出して言ってみた。







『………はい…』