冷たい月



璃空がもし信じているのなら…



そう思うと


俺も信じたくなって…




『信じる』



璃空の耳元でそう答えた



璃空は

俺の腕に頭を預けてきた




『璃空』


『ん?』



『行くぞ』




『どこに?』




『いいから着替えろ』




璃空の腕を引っ張って

クローゼットに連れて行き


『とにかく着替えろ』


そう言って

俺も急いで着替えた