だっ、大丈夫だったのかな…
まさか急に泣き出すとは…
「あれっ?もう取材終わってたのか?」
別の仕事で事務所に戻っていたてっちゃんが戻ってきた。
「うん!まぁ…なんとかね…」
「…?まぁいいが…花音!!喜べっ!!新しい仕事だっ」
「なんの仕事なの?」
「新しいドラマ出演が決まったぞっ!!ついにお前も女優デビューだ」
ドラマ…
あたし…ドラマに出ちゃうの…?
「てっちゃん…あたし…」
不安だな…
「大丈夫だっ!一応まだちゃんと返事はしてないが…やめとくか?」
あたしの小さい時の夢…
それは…
モデルさん
女優さん
可愛いお嫁さん
だった。
その夢が叶っちゃうなんて…
「てっちゃん!!絶対やる!!あたし頑張る!!」
「よしっ!!じゃあ事務所に電話してくる!」
そう言っててっちゃんは楽屋を出て行った。


