「えーと…大丈夫ですか?」
「ごっ、ごめんなさい!!しゅ、取材を続けます…」
こんな状態で続けられても…
「あの…取材の質問ならあたしが紙に書きますから…」
「えっ?」
「何か辛い事があった時に仕事ははかどらないのはあたし知ってます。だから今は休んでください♪」
それがあたしのめいいっぱいの気遣いだった。
「ありがとう…」
そしてその女の人はしばらく泣いた後、あたしが取材の質問の答えを書いた紙を渡した。
本当はいけない事だけどあたしもこんな時があったな…
「今日は本当にごめんなさい…また後日お礼させてください…」
「お礼だなんてそんな…」
「それじゃあたしの気持ちがおさまらないので…」
そう言ってその女の人は名刺を渡して帰っていった。


