*地味彼氏と地味彼女*




「とにかく病院へ連れていく。ありがとな」



俺はそう言って花音をかついだ。



「はい...」



その女の子は少しびっくりした顔をしていたが俺は無視した。


今は花音が大事だ…




―――――――。




花音を病院まで連れてきて15分。



花音はベッドでゆっくりと寝ていた。



「最近忙しかったのでしょう。少しは休ませてあげないといけませんよ」



そして今は哲哉さんと俺は病院の先生から少し説教をうけていた。



「はい。すいません…」



「まぁ疲れと風邪が重なったのでしょう。今日は家で安静にしてて下さい」



「わかりました。ありがとうございました」



そう言って俺は診察室から出た。