【平和な国、にょっひら王国。今日はどんなハプニングが起こるのでしょう―】

国王「なぁ、君。今や昔が幻だったかのように妖精達は激減している。どう思う?」

家来「そうですねぇ…10年程前には妖精が溢れかえって居ましたね…」

国王「元に戻るには如何としたものか…」

【このままでは妖精達は絶滅してしまうでしょう】

国王「隣国にでも相談してみよう。悪いが一人にしてくれないか?」

家来「はっ!失礼致します」

【国王は片っ端から隣国へ電話を掛けて相談をすることにしました】

国王「もっしー♪」

隣国王「…なんだ?」

国王「あのさー、妖精さん増やすのってどうすりゃ良いのよー?」

隣国王「知るかっ!ウチは絶滅したよ」

【どの隣国の王も寂しげに口をそろえるのでした。国王は一人想い耽りました】

《このままではいけない。今や側近となったラブ、サユ、アイムさえ紫の羽根を無くしている。命…そうか、これなら…!》

【国王は何かに気付き、幼なじみであり悪友の科学者の元へ出掛けて行きました】

国王「ぴんぽーん♪」

科学者「何だよ、お前か」

【明らかに睡眠不足な顔で科学者は国王を迎え入れました】

国王「あのさ、真面目な質問なんだけど、良いか?」

【いつもふざけてばかりの国王が本当に真面目な顔付きをするもんですから科学者も真面目に話を聞こうとしました】

科学者「話せ」

国王「命になる前の妖精のクローンって作れるのか?命になった後はダメだ。俺は許せない」

【突然のことで、科学者は驚き、煙草に火を点けて考えました。それから5分後、科学者は口を開きました】

科学者「出来るかわからんが、挑戦はしてみる。成功するまで待ってろ」

国王「ありがとう」