【平和な国、にょっひら王国。今朝も綺麗に花畑は笑い妖精が舞う。いつもと変わらない1日になる筈だった―】

妖精『ふぁぁ、退屈だわ』

【妖精さんは木の枝に座って空を仰いでいました】

『ばぁッ』

妖精『!?』

【いきなり目の前に現れた妖精さんと同じサイズの男の子、妖精さんはビックリして何も言えずにいました】

『ひゃはははは♪驚いた?』

【妖精さんは首をカクカク縦に降ります】

妖精『とっても驚いたわ、アンタは誰なの?』

『僕も妖精さ♪Fairyのアイム。君は?』

妖精『私には名前は無いわ…』

【寂しげに妖精さんは答えました】

アイム『じゃあ僕が名前を付けてあげよう!良い?』

妖精『本当に…?』

アイム『本当さ!』

妖精『嬉しいわ、是非付けて?』

アイム『んー…何が良いかなぁ…………ラブなんてどうだい?愛くるしい君にピッタリだと思うんだ!』

ラブ『ちょっと恥ずかしいけど…嬉しいわ、ありがとう、アイム…』

【ラブはそう言うとアイムの頬に優しくキスをしました。
一方王宮では大慌てのてんやわんや】

家来『国王様!大変です!』

国王『なに?!今すぐ向かう!』

家来『待って下さい、国王様!まだ何もお告げしておりません!慌てずに』

国王『なに?嗚呼そうだったな。何が大変なのだ?』

家来『妖精が恋に落ちました』

国王『で?』

家来『で?とは?それだけです』

国王『なぁんだ、良いじゃん、みんな恋に落ちれば幸せになれるさ。暖かく見守ってあげなさい』

家来『はっ!かしこまりました!』


【こうして平和な国に春が訪れました】