此処に刻もう
貴方に刻もう
僕が此処に居たこと
僕が此処で生きたこと

小さな手を繋いで
影は2つ
僕のが大きくて
君のは小さくて
2つ繋がった

歩いて歩いて
影を見失うけど
確かに此処にあるの

繋いだ手が汗ばむ
君の?僕の?
とりあえず僕等
手は離さない

あの工事中の家を
曲がったら僕の家だよ

嬉々と君は言う
僕は君の手を力強く握った

まだ1人にしないで
僕には今は君しか見えない

帰り道1人ぼんやり
歩いてたら
野良猫に出逢ったの
くるり振り返って

にゃーぉ

良いよ、もう
今は放っておいてよ

此処に刻めるなら
貴方に刻めるなら
僕は叫ぼう
僕は生きよう

僕を僕として生きて

変わらずに空は笑って
変わらずに海は唄って
変わらずに貴方が居る

僕の居場所を築いたのは
僕なんだ

あの影が遠ざかるのを
心で想いながら
僕は明日へ一歩
踏み出してみようと思う

サヨナラだけど
いつかまた逢おうね
バイバイは言わないから
いつかまた笑おうね

大切な言葉達は
その時に大事に僕の胸で
眠らせておくから