「ったく…」 と、ふと隣に違和感を持つ。 「あ、ユキト兄」 「…うるさいだろう」 「まあ、ね…慣れたけど」 何が楽しくてこんな遠目でむさ苦しい男達の争いを見なくちゃいけないんだ、全く。 「あ、そうそう」 思い出したようにあたしは口を開く 「…何?」 「 好 き 」 その瞬間、 男達はあたしの方を向いて静止した。