「それじゃ、またね」 彼はやんわりと、 そして意地悪そうに笑って行ってしまった。 「なによ…」 好きなだけ遊んで、ばいばいですか。 いいご身分だこと! そう思いながら履き替え損ねた靴を履く。 ふと彼の靴が目に入る からかわれた たったそれだけだったのに 何故かあたしは 彼の余韻に浸っていた