ヨルが記憶していたライフコーポレーションに関する社内のメモリは、社の意向により消去されてしまったけれど、 私とヨルとのメモリは今でも鮮明に彼の中に生き残っている。 そして、本当ならあの場で消えていたはずだった彼自身も。 こうして、私たちは家族になった。 もちろん、カウンセリングのためのロボットという関係ではなく、川柳家の一員として。