次の日。


「最後に聞いてもいいですか?」

「何?」


朝早いにも関らず、私たちは二人きりで公園に行った。


それというのも今日が返却の日だからである。



──それはつまり、ヨルとの別れだった。



「なぜ私を『ヨル』と呼んだのか」

「私の名前が『アサ』だから」