「なるほど。そうですね……では、私はその花へ注ぐ『光』というところでしょうか」

「どういうこと?」

「私たちの関係によく似ていませんか? 例えば──」


水を上からかける。


「花は水と光で育つでしょう? 花がアサさんなら、光はそれを支えるためにやってきた私です。水はアサさんの家族。
でも、花は水だけでは育たないし、光だけでも枯れてしまう。どちらか片方を欠くと、弱くなるものです」

「そうかな」