組み敷かれたままの八戸のスニーキングスーツが、無理矢理に引き裂かれようとしている。

爪を立て、引っ張り立てて、乱暴に彼女の身から剥ぎ取ろうとしている。

だが思いの他にスーツは丈夫に出来ていたようだ。

十数人がかりで引き千切ろうとしたスニーキングスーツは、ところどころ破けて肌を露出させはしたものの、全裸には程遠い。

それを根気よく引き千切り続けるほど、錯乱者達は気が長くない。

脱がせないのならばと、破れた隙間から、襟元から、手を滑り込ませて八戸の素肌を直接触れる。

乱暴に彼女の体をまさぐる暴徒達。

それは、女性を愛でる為の行為とはかけ離れていた。

ただ欲望に塗れ、八戸を欲求の捌け口として扱っているだけの…まさしく輪姦に過ぎなかった。