俺の所属する外事四課は、テロ犯罪の未然の阻止の為の見込み捜査とは別に、実際に事が起こった後の事件に介入する権限も持つ。

つまりテロ事件の制圧などだ。

その為、外事四課の捜査員は射撃、格闘術、潜入技術などの訓練も行い、特殊部隊に匹敵するあらゆるスキルを習得している。

たとえば。

「あぁぁアアァアァぁあ!」

包丁を振り下ろそうとする従業員の腕を片手で掴み、身を翻しながら懐に入る。

同時に従業員の鳩尾に肘打ち!

「うガ!」

呻き声を上げる従業員。

俺はそのまま彼を一本背負いで床に叩きつける!

更に包丁を持つ手をそのまま捻り上げ、無理矢理に刃物を手から奪い取る。

この程度の格闘術は、外事四課の人間なら当然の如く身につけていた。