「「すごい…これが愛の力なのね…超感動したわ」」

岩2人の口調がまた変わってる、もしかしてこっちが本当だったのか?

その後、あたし達は軍にとがめられる事もなく、乗り物まで用意してもらえちゃった。
帰り際にあの隊長と部下達が敬礼しているのを見て、あたしは笑顔を返してあげたよ。

『ひろいめにあっらもんらー(酷い目にあったもんだー)』

「えぇ、やり甲斐がありましたね」

クリーダはあたしを膝の上に座らせて、揺れて落ちないようにしっかりと支えてくれている。
その様子は大きなお人形を抱っこしてる少女の様にとてもうれしそうだ。

今日は不思議な事ばかり起こったな。
クリーダとの事もだけど、何故クリーダには麻酔が効いてなかったのか、何故ルクトイが無力化されてしまっていたのか。
まだまだ知らない事がたくさんあるんだね、あたしはクリーダの事がもっともっと知りたいな。

「フフッ」

クリーダはまだ殆ど動かす事が出来ない、あたしの手や足で遊んでいてとても楽しそうだ。

「こんなチャンスは滅多にないですものね」

そう言ってクリーダはあたしの首筋に唇を這わし、あたしはそれを喜びで受け入れた。