しかし何でわかるんだろうなー、別にわかってもいいんだけど何でかは気になる。

「「何で分かるんだろうって思った?思ったんでしょぉーッ!」」

ちょ、、あたしがよく使う繰り返し使うな。

「「それはね、あたし達も同じだからよ」」

キモい2人は岩みたいな顔をくしゃっとさせて、2人でハイタッチしてたよ。
つーか、どこが同じなんだーーーッ?あたしが許せるのはイケメンのカップリングのみだぞッ!
もし1つ条例を作る事が出来るなら、岩同士のカップリングは永遠に禁止にしたい。

「「それじゃーねぇ、いい事してあげる」」

そう言ってキモい2人は麻酔で動かない、あたしとクリーダの手を繋げたんだ。
麻酔してて手は動かないけど、感触は分かるんだね。クリーダの手はやわらかくてとってもあったかい。

「「ウフッ、あなた達は幸せよー?
  大好きな相手と手を繋いだまま死ねるんだから」」

ん…?えぇぇッ?今コイツ等って「死ねる」って言った気がしたんだけど、それってどういう事なんだ!?

更によく見るとキモい2人があたし達の足元で何かやってる、足に少し感覚がするんだけど一体何してるんだろう。
そして何かをキュッと縛る様な音がした、そうかテーブルに縛り付けてるんだな。
次に膝の辺りを縛ると、徐々に上半身に上がって来た。
感覚が鈍いからよく分からないけど、かなりギュッと縛られている感じだ。どっちみち動けないんだけどね。

『まっら、まれんりふみあいりれんらるしる(待った!魔戦士組合に連絡しろ)』

「「ふーん、死ぬと分かったらとたんに必死ね
  魔戦士組合って言ったの?それなら大丈夫よ、あそこは出入りが激しいんだから
  出先で行方不明になる組合員なんて珍しくはないのよ」」

そう、魔戦士組合の報酬は高額だけど、命の保障は全くない。全て自己管理、そして自己責任なんだ。
これは最高機密であるルクトイの口封じって訳か、軍事裁判なんてせずに始末するって事だね。
冗談じゃないぞーーーッ!あたしはこんな所で人生終える気なんて全くないんだッ!

『うぁーーー…いやらーーーー…(うわーッ!イヤだーッ!)』

「「さぁ、おチビのネコさんももう諦めなさい
  もう1人の娘はとっくに諦めてるわよ?」」