クリーダはよっぽどあたしの匂いが気に入ったのか、執拗にクンクン嗅いでるよ。

『うぎゃーーッ!くすぐったぁいッ!!』

うひーッ!場所を考えないと落ちますぞーッ!
多分、今は地面から50メートル近くの高さで飛んでるはずだ、落ちたら多分…ちんじゃう。

もちろん落ちる訳にはいかないから何とか踏ん張ったさ。
こんな所じゃなければ嫌じゃないんだけど、前に乗ってもらえば良かったかなぁ。
あぁ、現場に到着する前に随分と体力が…タヒ。

炎の灯りに照らされた山の頂上を、あたし達は足元に見下ろして通過した。

そして、山を越えた先に見えたものは・・更にあたし達の想像を絶する状況だった。