あたしはこれからどうして行ったらいいのかな?
漠然と仕事をうまくこなせる様になればいいとか、楽しく出来ればいいなんてものじゃ足りない気がする。

出来ればクリーダにとって、真になくてはならないものになれたらいいなぁ。
そうだ、あたしはこれからそれを見つける為の旅をする事にしよう。

夜行性の動物の声を遠くに聞きながら、闇夜のツリーハウスを照らすランプの下で寝息を立てるベニトを挟み寄り添うあたし達二人の影が小屋の壁に映っていた。

「ありがとう、んにゃんを付け忘れてくれて」

クリーダに言われて初めて、あたしは口調を変える事を忘れていた事に気がついた。