食事の後、あたし達はスケジュールを確認する為に、軍のテントの前へとやって来た。

「明日の作戦までのスケジュールを確認したいのですが」

「今夜、2000に組合員のテントに集合がかかる予定だ」

『ニィマルマルマル?それは何なのだんにゃん?』

「時計の20時の事だ、その時間にテントに居てくれればいい」

『わかったんにゃん』

「質問させて頂きたいのですが、いくつかいいですか?」

「ふむ、何だ?」

「魔戦士組合員のヘリオさんが、明日の作戦でそちらの試作品を使うそうなのですが
 試作品とはどう言ったものなのでしょう?」

「試作品?私はそういった話は聞いてないので答える事が出来ない
 しかし、例え軍の試作品があったとして、完成品ではないものが一般に貸し出される事は考えられんな」

「そうですか・・
 もう1つ、明日の作戦のターゲットである突然変異の魔物と言うのは、こうしている間にどこかに移動してしまったりしないのでしょうか?」

「それに関しては問題ないと聞いている
 確実にその魔物はそこにいると言う事なのだろう
 私は1年前の作戦に立ち会っていないので、魔物がどういう種のものかもわからんし、私の様な一般兵には詳細は伝えられておらんのだ」

『ふーん、つまりあんたは新米の兵隊さんって事かんにゃん?』

「まぁ、そういう事だ」

「よくわかりました、ありがとうございました」

クリーダはそう言って、軍の見張りにペコリと頭を下げた。

「さっきの話、どう思いますか?」

食後の歯磨きをしながら、クリーダがさっきの兵隊が言ってた事について聞いてきたよ。

『どうもこうもないんにゃん
 一般兵に話さない秘密の武器って事は確定的明らかなのだ
 それか単なる国が作ってる武器のテストで、実は軍とは別の機関みたいなのがあって、そこ経由だから兵隊は知らないって線も考えられなくもないんにゃん』

「兵器の開発は確かに軍とは別みたいですけど、真相はどうなのでしょうね」