あたし達はヘリオの剣の練習を終え、魔戦士組合のテントに戻って来た。

太陽の角度からしてお昼にはまだ早い、今のうちにヘリオの剣の修理をしてあげないといけないな。
修理する為には結構な量の鉄が必要になる。どっかに要らないくず鉄があればいいけど、そんな都合よく鉄が落ちてるもんじゃないだろうな。

『ヘリオの剣を直すのには結構な量の鉄が必要だんにゃん』

「そか、オレはちょっと軍に材料がないか聞いてくるわ」

明日に向けてヘリオは早く剣を直したいんだろうな、一言言うとさっさと軍のテントの方に向かってったよ。

「わたしもちょっと街で探して来ます」

『それなら、あたしも行くんにゃん』

「いえ、あなたはテントで休んでいて下さい
 お昼までには戻りますから」

クリーダも責任を感じてるのかな?ずいぶんと早歩きで歩いてったよ。
この状況であたしだけテントで休む訳にもいかないんだけど、今日は何だかとっても眠いんだ…朝早くに起きたからなのかな?
止まってるとフラっとする位に眠い、少しだけ休んでから探しに行こう。
テントに入ると、あたしは硬い床に殆ど倒れるように横になりすぐに眠り込んだ。




それ程長くは寝てなかったと思うけど、誰かがあたしに声をかけてゆさゆさゆすってるのをまどろみの中で聞いていた。

『うーん…後少し』