「お昼は何を食べましょうか?」

『そうだねー、そこの”あの肉亭”ってお店がすっごく気になるんにゃん』

”あの肉亭”と書かれた看板には丸々として美味しそうな骨付き肉の絵が描かれていた。よくマンガに出てくるお肉にそっくりだよ。

「あの肉…確かに気になりますが、あれも結構重そうですよね」

『それじゃ、夜は控えめにするんにゃん…』

食後の運動を兼ねて街をぐるっと散歩してたら、通りの先にヘリオが歩いてるのを見付けた。ヘリオもどっか食事にでも行ってたのかな?


「今夜の宿、どっか取れないでしょうか」

『どうしてんにゃん?』

「お風呂にも入りたいですし…仲良くもしたいですし」

『うーん…、軍の人が使わない様にって言われた様な気がするんにゃん…』

「極力ですよ、絶対と言う訳じゃないですから」

クリーダの提案には賛成だ、あたしも風呂には入りたいし、人目を気にせず仲良くもしたい。
それからあたし達は宿屋の空きを探して回った、でも残念ながらどこも一杯だったんだ。あぁ…儚い夢だったね、仲良くするのは終わるまでお預けだ。
それでも、お風呂屋さんは見つけられたんだ、大きなお風呂でまったりしようねってクリーダを何とか納得させたけど、かなりガッカリしてた。
クリーダもやっと少しわがままが出てきたかな?あたしはもっと出してくれて構わないんだけど。


突然変異の魔物の討伐まで後1日、この後明日の準備とかもして行かなきゃ。