クリーダとの共同生活で、あたしのこれからも大きく変わってゆく気がした。

一緒に暮らすという事は、いい面も悪い面も見ていく事になるんだ。
お互いガンバれる時もあれば、ガンバれない時もあるって事を理解していないといけないんだ。
と、覚悟してたけどまだ2日しか経ってないからか、今は全く気になる事はない。これっていつも一緒に仕事をしてるからなのかな?それともこれから見えてくるのかな?



さて、今日はいよいよリドナへと出発する日だよ、不思議な事に不安と言うよりワクワクする様な気持ちの方が強いんだよね。
こんな胡散臭い依頼なのに「やってやる」って気持ちしか起こらないし、不思議と失敗する気がしない。
どんな根拠かと言われるとすっごく困るんだけどね、何かピンと来た・・ただそれだけなんだけどさ。

荷物を乗り物にささっと載せて出発だ。あたし達が乗る白い花の様な形をした乗り物は、朝もやが出ているベイカの街並みを走り出した。
今から行けば2日余裕あるから、今日の夜中に到着したら丸1日は準備が出来るね。

嬉しいことにリドナの場所は大体分かる上、マトラの首都の方向だから道がちゃんとしてるんだ。
つまり今回は地図と磁石で方向を確かめながら進む必要がないの、方向音痴のあたしには非情に助かるよ。
ついでに言うとクリーダも方向に関してはさっぱりらしい、あたし達ってとても素敵なパーティーだ。