あたしとクリーダは「突然変異の魔物の討伐」という依頼を受けた。
詳しい事はリドナに居る軍に聞けってさー。


『じゃぁ、次はクリーダの新しい服の素材を買いに行こっかーッ!』

「わたしはこれでも十分満足なのですが」

『いいのいいの、あたしがクリーダに作りたいんだ』

よかった、クリーダは凄く嬉しそうな顔してくれたよ。どんな感じのにしようかな?
いかにもクリーダらしくて、クリーダしか着こなせない様なのにしたいなぁ。
今度はもう少し辛さを出してもいいかな、でも今回のはビジュアルは程ほどにして動きやすさを優先しないとね。


「お前らあれに参加するのか?」

『うん?』

「久しぶりだなお嬢ちゃん、それと綺麗なお姉さん」

その声は魔戦士組合の入り口の柱に、無駄にカッコ付けて寄りかかってる男から発せられた。
高っかそうな剣を、鞘から出してはまた収める動作を繰り返すこの男、どっかで見たことある様なない様な。


『えーっと…誰?』

「…でしたっけ」

「ぐはぅッ!」

その男は大げさにズッコケて、地面にお尻を打ち付けてた。なんだ!?コイツのクラスはズッコケ芸人か?