『大体過去のは全部事故だし、
 男の子はあたしに興味持ったりしないから安心していいと思うけど?』

「わかりました、万が一の時はわたしが駆逐するので呼んでください」

駆逐とか…!

あ、さっき言ってた「あの人ですか」ってまさかね。そんなはずないよね。うん、きっと気のせいだよ。


「それで、さっきの答えですけど」

『うん、子供が産まれたらうれしいかってのね』

「とてもうれしいです…」

そう言って少し俯くクリーダは、顔を真っ赤にしていた。


『なッ!何故そこで真っ赤になるぅーーーッ!』

「どちらが母役で、どちらが父役をするか考えてしまって…」

『それは随分と未来に行っちゃってますねー
 と、言うか何でそこで赤くなるかが不思議なんだけど』

「わたしの希望としては、父役がいいですけど」

『そうなんだー、なんでなんで?』

「命にかけて家族を守るうれしさが得られるからですよ」

クリーダのその満足そうな顔を見ただけで、あたしは全てを納得出来た。
多分、クリーダはあたしなんかよりも、ずっと先まで考えてるんだろう。


『そしたら、男の子がいいかな?女の子がいいかな?』

「もちろん女の子ですよ」

『ふーん、クリーダはあくまで女の子スキーなんだね』

「いえ、二人目で男の子です」

『ふっ2人目!?』

「出来れば3人欲しいですね」

『産むのってあたしだよね?』

「あ、産むのはどちらでも大丈夫です
 家族の位置づけとしてわたしが父親役って事で」

『そ、そかそか』

「がんばりましょう」

『お…、おぉッ!』

あたし達は思いもよらず、将来のかなり先の事と思える事を語ってしまった。