クリーダのご両親ってどんな人なんだろ。
今に会う事になるかもしれないし、気になるナァ。
その時に「娘さんを下さい!」なんて言ったらどんな親でも普通に卒倒するだろうなぁ。

それでその先で子供が欲しくなったらどうしよう。この場合、どっかから種をもらうしかないか。
どうすればいいんだろ、「種くださーい!」とか街角で言うもんじゃないしナァ。言われた方もビックリだろうけど、花の種とかじゃないんだし。
そんでもって、どっちが産むんだ?あたし?クリーダ?それとも二人で仲良く?

横道にそれてどんどん想像してたら楽しくなってきた。


「どうしました?」

『クリーダはさ、もしあたし達の子供が産まれたらうれしい?』

「…えッ!?」

クリーダが凄く驚いてあたしを見んだ。あれ?もしかしてそういう事じゃないのかな?
一生共にするって誓わせたから、あたしはそういう事って思ってたんだけど。


「もしかして、またですか?」

『また?』

「えと、産まれる様な事をしたって事でしょうか
 あッ!まさかとは思いますがあの人ですか!?」

『えぇぇッ!?なになに?
 産まれる様な事なんてしてないから…もし授かれたらうれしい?って聞いただけで』

「そうですか、安心しました」

クリーダはフゥーっと息を吐いてた、そんなに驚く事に思えたとは。
それにしても「またですか」って、何か目を離すとそこらでしちゃう人みたいな言われ方じゃないのさ。