壁にクリーダの着てた服がかかってる、かなり血が付いてるけどその部分を切り取れば何か作れそうな気がした。
シャツなら間違いなく作れそう、ちょっとおしゃれなブラウスを作ってあげよう。

あたしは構想を練りつつ、服に小細工魔法をかけた。
首の周りは広めにカット、鎖骨を出してオトナの雰囲気を出しちゃおう。
次に甘くなりすぎない様に気をつけながら、首周りそして前と後ろに2ラインづつエッヂの効いたフリルを付ける。
袖口も広めにして甘さとシャープさのコラボレーションの味付け。
ウェストはキュッとしめて、そこから花の様に開く感じで裾を広げ、蝶を思わせる様なフィニッシュで決める。

うん、我ながらいい出来の白いブラウスが作れたかも。これならちょっとオシャレな普段着として着れるよ。

下は色つきのスカートで合わせてもいいし、アクティブにパンツをはいてもいいかも。


「あ、起きてたんですね、おはようございます」

後ろでクリーダの声がした、目が覚めたみたいだね。

『おはよークリーダ、あたしも少し前に起きたとこ
 もうすっかりお昼時だけどね』


あたしは早速、今リフォームしたてのブラウスをクリーダに当ててみた。


『よっしゃ、いい感じだ』

「これは?」

『氷女のローブを仕立て直したんだよ、上しかないから下は合わせないといけないけど
 合わせられそうな服って持ってる?』

「スカートとかでいいでしょうか?余りたくさんはないですけど」

クリーダが洋服ダンスを開けてくれたので、あたしはその中で合いそうなものを物色した。
パンツは持ってないらしい、クリーダならラフな格好でも似合いそうなのにな。