でもね、スフェーンは本当にギリギリだったのかもしれない。神様を信じてないって言ってたシンナバーが、ずっと神様に祈ってたのをあたしは見てしまったから。
ほら、シンナバーはにっこりしながら目から流れる涙をぬぐってるよ。

『あたしも確かそんなだったと思うな』

「わたしもそう思います」

「えーーッ!?もっとこう何ていうかさ…」

どうやらスフェーンのケジメはちゃんと付けられたみたいだね、乗り物の屋根にくくりつけた洗濯物のバタバタと風に靡く音が妙に清々しかった。
もうみんな大丈夫、この時あたしはそう確信したんだ。