あたしはシンナバーと、今日初めてちゃんと話をしたかもしれない。

シンナバーは相変わらずスーハースーハーしておりますが。

『もういいでしょ?』

「いやいやぁ、これはヤバイかも
 何かずっと嗅いでたい気がして来るよ」

『一体あたしの体から何が出てんだ…』

「ヘッヘッヘッーッ!さぁ鬼が出るか蛇が出るか」


シンナバーがあたしの服をめくりはじめたよ。
どっちが出てもダメだろうと思いつつ、あたしはそれを拒んだ。

『あ、やめッ!』


だって、アレだけは見せたくないからね、本気で抵抗させてもらうよ。


「おチビはバカだなぁー、そんな事したら絶対何かあるって事が確定されるじゃない
 あたしは鬼と蛇のセットだとおもうんだけど
 次回おチビの秘密!見てくれよなッ!」

『ダメダメダメダメッ!!』

「あぁーッ!もうそんな暴れないッ!しょうがないなぁ無駄なのに」

『あれ?』


突然手足の力が抜けた。
シンナバーの顔や手をぐーっと押し返してた手がパタンと床に落ちたんだ。


「麻痺の魔法かけた
 おチビがわからず屋だから悪いんだよ!?」

『うぬーッ!』