「何かおチビっていい匂いするよね」

『へ?何もつけてないよ?』

「うん体臭」

『体臭って…どんな…?』

「なんだろ、例えるなら食欲をそそられるおいしい料理みたいな感じ
 だからってカレーの匂いがするとか、加齢臭がするとかって意味じゃないよ?」

『加齢…』


シンナバーがあたしのにおいをスーハースーハー嗅いでる。なんかヤバイものでも発してる様な気がしてしまうな。


「知ってる?食欲と性欲って反比例するものだって」

『性ッ!いえ、知りません…たとえ知ってたとしてもそんな恥ずかしい事口に出してなんて言えませんから』

「女って性欲を満たせない場合、食欲でそれを補うんだよ
 例えばドーナツを大量に食べるとかねッ!」

『それは誰の事だぁーッ!』

「おチビって性欲あんまりないじゃない?
 多分ドーナツとかいっぱい食べてるせいだと思う」

『それを言ったらシンナバーだっていつも腹ペコだったじゃ…』

「だから食べて補うんだよ」


シンナバーとこんな話をするとは思いもよらなかった。