朝食に呼ばれて部屋を出たら、隣の部屋のおチビたんとクリーダも丁度出てきたとこだった。
でも、「やぁっ」って感じでおチビたんに近づこうとしたら、クリーダの奴がバッチリブロックして来やがる。
チィ、完全に目を光らされてるなぁ。悔しいからクリーダのお尻を触ってやったら凄い顔で睨まれた、この女超こわぁ…。

「うっはぁーぅッ」

アハッ!おチビたんはまだおネムだねぇー、おっきなあくびしてるー。昨日は遅くまで起きてたのかなぁ。
んむぅー…。あたしがおチビたんに噛み付いたトコとかー見られたかなぁ?クリーダのあたしに対してのマークっぶりが明らかに鉄壁なんですがぁ。

朝食はヴェーロンのトーストとシスドのドーナツ、それにサラダと豆の煮物かぁ。
おいしいけどぉ、そろそろお肉とか食べたくなってきたよねー。
今まで1日1回は何かしらお肉を食べてたからぁ。

「スフェーン達は戻ってからどうするつもり?」

おチビたんがあたし達の先の事を聞いてきたよぉー。少しでも気にしてくれてるのはうれしいねぇ。

『うーん…そうねぇ』

シンナバーと顔を見合わせてから、思いついた事を言ってみた。

『とりあえず、シンナバーは実家に戻らないといけないでしょー?だから地元の街にまず戻るけどー?』

「ごめんねーッ!まぁスフェーンの事はあたしに任せておけばいいよ
 多少ヤンチャしてもあたしがいるから全く心配はないんだよ、あたしがいなかったら超心配だけどねッ!」

「なら心配ないね、二人とも元気でね」

やばっ、おチビたんの言葉に思わず涙が出そうになっちゃったぁ。