あたしの名前は”スフェーン・アウイン”、今回はおチビたんに代わって特別に送らせてもらってますよぉーッ!
うーーん?もしかしてガッカリしたとかぁ?してなーい?たまにはいいよねー?ありがと。

まずは自己紹介からしちゃおうかしら。
おチビたんが説明したと思うから知ってると思うけどぉ、あたしのクラスはソーサラー。
ソーサラーは攻撃型の魔法を得意とする、パーティーの火力って言うのは知ってるよね?
ランクは8。魔戦士組合の定期刊行物だと2枚目に載ってるから、組合員にならそこそこ名前は知れてるはずなんだけどぉ、まだおチビたんは組合に入り立てでそいうーのは見たことないだろうから今回が初耳かなぁ?

今あたし達がいるのはナボラの教会、テン市長が泊まって行きなさいって言うから泊まらせてもらって今に至る様な。

んでもって今の時間は朝の5時半、窓から見える空は朝日の光が赤く染めていてとっても奇麗だー。
その朝日が目の前で無防備で寝むっちゃってるシンナバーを赤く染めててこれまた絶景。

やぁ、実に清々しい朝だ、仕事も片付いちゃったしー後は帰るだけなのが少し残念っぽい。
までもー、今日帰る前にもう1つだけやっておきたい事があるのよねぇ。

シンナバーの髪をなでなでしてあげてたら、うぅーんって目を覚ましましたよぉー。

『あらぁ?シンナバーお目覚めぇ?』

「スフェーンおはよぉー…そしておやつみなさい・・あと5分」

アハハーッ!何か口元がくっと上がって来ちゃった。この状態でくすぐってあげるとすっごーく面白いの。
眠気とくすぐったさのどっちを優先するかの葛藤が見られるから。
しかもぉー!これを暫く続けてあげると快感に変わるのが面白いのよねー。
つま先をくぅっと伸ばして喜んでる姿見てると、最後まで続けてあげたくなるの。

「ムガァーーーッ!はぁッはぁッはぁッ!」

ビックリしたぁ!いきなり凄い声を上げてシンナバーが起き上がったのー。

『あんたって…すっごーい声出すのね』

「もうッ!スフェーンのせいで、すっごいくすぐられてる夢見てたんだよッ!とんだ悪夢だったんだよッ!」

どうやら、あたしのモーニングコールはとても良かったらしい。