「あったぁ……」

 電信柱の陰に落ちていた。

「良かったな」

 ニカっと笑って、また頭をガシガシ撫でられた。でも、何でか今度はあんまり嫌じゃない。

「ありがと」

「お、おぅ」

 もう一回、今度はポンッと頭に触って、オオカミくんは帰っていった。


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