『わぁ……綺麗だね!』

 ミラーボールみたいな形の、ガラスのチャームのストラップ。外灯にかざすと、虹色にキラキラと光った。

『ありがとう! 付けて良い?』

『あぁ』

 アタシがストラップを付けている間オオカミくんは、何だかキョロキョロしていた。

 ストラップを付けた携帯をもう一度外灯にかざす。

『本当に綺麗だね……。ありがとう。大切にするね』

 キラキラして、丸くて、三日月の次はお日様のストラップだな……なんてことを考えていたら、オオカミくんの温かい手に、下ろしていた方の手を握られた。

『え?』

『あっ……と、ごめん』

 驚いて振り向くと、オオカミくんはパッと手をはなした。

『あの……さ、今日呼んだのは、それを渡したかったっていうのもあるんだけど、それだけじゃなくて……さ、なんていうか、その、クロネコ……………………………………………………好きだ。』


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