昨夜、コンビニに着くと、オオカミくんは駐車場の外灯にもたれて立っていた。

『クロネコ!』

 言いながら、ぴょこんとこっちを向く。

『オオカミくん。待たせちゃって、ごめんなさい』

『大丈夫。クロネコこそ、寒いのにごめんな。あのさ、コレ……』

 言いながらオオカミくんは鞄の中をゴソゴソと探ると、リボンの掛かった箱を差し出した。
 ???

『ストラップ。割れてたから……付けてくれよ』

 びっくりした。何も言えなくて、思わずオオカミくんを見つめてしまう。

『まぁ……良いじゃん。取り敢えず、開けてみて、気に入らなかったら返してくれても良いしさ』

 オオカミくんは目線を逸らしてぎこちなく笑いながら、ストラップの箱を目の前にもう一度差し出したので、思わず受け取ってしまった。
 リボンを解いて、包装紙を開く。


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