朱梨 side
「うん。ありがとう。
あの……、あたしたちってどんな関係?」
あたしは、郁斗くんのペースに合わせられるよう
少し早歩きをしながら1番聞きたかったことを聞いた。
「彼氏彼女。って堂々と言えるようになりたい。
俺、本気で朱梨のこと好き。
俺と本気で付き合ってください」
郁斗くんに言われた。
正直、あたしは、人と付き合ったことが1度もないから戸惑った。
だけど、王様ゲームで王様の言うことは絶対。
クラスメートは、付き合うことになったと思っているし……。
「正直、まだ好きじゃないの。
けどね、これから好きになるでもいい?」
あたしが言うと
「よっしゃ! それって付き合ってくれるってことだよね!?
うん、これからいっぱい好きになってもらうからよろしく!!」
笑顔で郁斗くんに言われた。
こうして、あたしたちの交際はスタートした。


